パーシャル・フリーザー・システム工法(PFS工法)では、発進口や到達口付近の土壌を-196℃の液体窒素でカチカチに固めてしまう凍土工法です。
そこをガリガリと突き進むだけで、土砂や地下水の侵入を防ぐことが可能!
普段は、薬を大量に打ち込んで(薬注といいます)土を固めることをしますが、給食センターやつくり酒屋の付近などの地下水を大切にする場所などの場合、特に地質を損なう“薬”の注入が出来ませんでした。
どんな環境でも“安全”を守れるパーシャル・フリーザー・システム工法は、人・環境にやさしい工法です。
超軟弱な地盤から砂礫地盤などあらゆる地盤への対応が可能です!
凍結範囲及び成長させた凍土の強度などは、温度管理によって推進され、地盤の管理が行えます。
施工に伴う運動エネルギーを必要としないため、無振動、無騒音および大気汚染、地下汚染などの公害が発生しません。
一般薬液注入よりも改良範囲を小さくでき、また、坑口に適正に対応した地山の部分的な凍土化が可能であり、凍結時間の短縮が図れます。
耐水性と力学強度に優れています。
近年、都市土木においては、作業環境などの規制により、非開削工法が主流となってきております。その中でも小口径推進、立坑構築技術の分野で多様な工法が開発されています。しかしながら、小口径推進工法における立坑部(ケーシング・ライナープレート・鋼矢板)の発進坑口工・到達坑口工の鏡切り作業において、滞水砂層地下水の高い地盤における坑口工の止水や地盤改良などの目的に、薬液注入工法が用いられていますが、完全な地盤の固結は不可能です。
そこで、これらの工法で対処できない地盤や施工箇所での問題を解決するために、PFS(部分凍結)工法を開発しました。
PFS工法は、液化窒素をタンクで運搬し、特殊高圧ホースでフリーザーボックス内に流し込み、この中で気化させて冷却(窒素温度-196℃)。土中の間隙水を時間の経過とともに凍結させ、気化したガスを大気中に放出させながら氷を成長させていき、開口付近の周辺地山を照準域として、局所的に冷却して凍土化させます。